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令和6年1月1日夕刻に発生した能登半島地震では、家屋の倒壊や火災、そして津波警報も重なって、多くの方々が避難所に身を寄せました。そこでは、「狭い」「寒い」「水や電気・食料がない」などの問題はもちろん、何よりつらいのは、「トイレ」のことです。大きな地震や水害があれば、必ずトイレは使えなくなります。空腹は多少ガマンできても、トイレをガマンすることはできません。
今回被害のなかった地域の皆様方も、改めて非常用トイレの準備をしましょう。
東順子の防災講座でお伝えしている、最も簡単でコストのかからない非常用トイレをご紹介します。
2022年3月16日の地震による断水時に作成した動画です。
基本的にはこれだけあればなんとかなります。100均のプラスティック製クズカゴ。これにドラッグストアで売っている「おむつ袋」(介護用Lサイズ)をかぶせます。中にペットシーツ(小型で十分)を二つ折り(吸収面を外側)にして入れます。しゃがめる人はこれにしゃがんで用を足します。「大」も「小」もOK。終わったらおむつ袋をはずして、口をしっかり結びます。まったく臭いませんから、この状態でまとめておき、捨てられる時が来たら「燃えるゴミ」で捨てます。
しゃがむのがツラい人は、簡単な便座があります。amazonなどで「非常用トイレ」で検索すればさまざまなものが出てきますが、これが最も簡単で安価なものです(1500円ぐらい)。たためますから保管の場所もとりません。段ボールの枠を立て、大きなビニール袋をセットして、便座を載せます。中にさきほどのクズカゴを入れます。体重100キロぐらいまで大丈夫だそうです。
用意するものは、①クズカゴ110円②おむつ袋1,500円くらい(90枚入り)③ペットシーツ(レギュラー)1000円以内(100枚)④トイレの便座セット1,500円位。
ご家族の人数にもよりますが、排せつの回数は、ひとり1日5回位として、1週間分ぐらいは用意しましょう。
2021年1月19日、宮城県大崎市の東北自動車道で、地吹雪による視界不良が原因で多重事故が起こり、車130台超、約200人が高速道路上で数時間にわたって動けなくなりました。こんな時にどうするかも考えておきましょう。市販の「携帯トイレ」は、男性用で、女性には無理だと思います。いざというときのために、こんなものも、車に積んでおきましょう。介護用のおむつです。100均で4個入り110円です。
車の中でしゃがむことができないので、座ったままで下着の中に装着します。こんな状態で排泄するのはツラいのですが、あくまで非常用なので、用意しておくに越したことはありません。
実際、お盆帰省中の大渋滞で役に立ったという方もいらっしゃいます。
宮城県防災指導員・東 順子の防災講座では、「死なない・ケガをしない」をテーマに、さまざまな災害への備えをお話しています。職場や地域の防災活動のお役に立てれば幸いです。
からだの防災に関連して、東順子が過去に執筆した資料や、
実際におこなった講演・講座の資料があります。
講座開催の検討資料としてお使いください。
新型コロナウイルスのパンデミックが、
いまだ収束していない、
今、この時点で、
大きな地震や津波や水害がおきたら、
どんなことになるのか、
多くの人が不安に思っています。
当然、「避難」ということの
判断基準が変わります。
簡単に言えば、
「安全な人まで避難所に行かない」
ということです。
ではその安全の判断はどうなのか。
いつどこに避難すべきなのか。
どうすれば、より安全な環境をつくれるのか。
東 順子の講座では、
災害に強い身体づくりを中心に、
新しい時代の防災を考えます。
2020年3月11日
大崎タイムス紙に「311特集」として
「からだの防災」をとり上げていただきました。
今、まさに私たちは、コロナウイルスという、いつ終わるかわからない「災害」の中を生きています。
今大切なのは、不安に流されることなく、今現実の「からだ」に意識を集中することです、健康実感のある人は、さまざまな判断の場面で、冷静に対処できる傾向があります。
講座の写真
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